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最古の渦巻き銀河の姿

Posted in 銀河系関連, 宇宙 on 2021年5月19日 by けろけろ

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124億年前に存在した渦巻き構造を持つ銀河が発見されました。

宇宙が誕生初期、銀河は小さな物が合体を繰り返し大きくなって行ったと考えられています。私たちの天の川銀河も渦巻き銀河に属する形をしていると考えられています。観測結果を見ると、じつに70%が渦巻き構造をしています。

100億光年以上遠い銀河の観測に限定すると、膨大な銀河が発見されているが渦巻銀河は数個しかない。その中で114億年前の物が最古だった。

124億年前の宇宙に存在したBRI1335-0417。おとめ座にあるこの銀河は、赤外線領域でじつに明るく輝いている。太陽の10兆倍にも輝いているので、星間のガスを温めており、赤外線を強く出していると考えられています。

さらに、炭素イオンが放つ電波のデータを解析が進んだ。すると、中心部の明るい部分と二本の腕を持つ渦巻模様が見られる。

また、電波のドップラー効果を元にしてガスの動きを分析すると渦巻銀河のパターンとよく似ている事も分かりました。

半径は5万光年ほどで、私たちの天の川銀河の3分の1ほど。

宇宙誕生から14億年ほどの時期において、渦巻銀河が出来た事も謎である上、星の形成が活発な事から、別の銀河が衝突したのではないかと考えられています。

じつは、楕円銀河は古い銀河の成れの果てと考えられていますが、腕の構造を保ち続ける銀河もあるのではないか?と謎は深まります。

しかし、銀河の進化を研究する上で重要な観測対象であるBRI1335-0417に注目が集まっています。

そんな昔の銀河。小さいとえいども巨大な構造。星には惑星もあったと考えるのが自然で、もし生命が!なんてロマンチックな気分になるニュースでした。