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誕生しつつあるクエーサー

Posted in ブラックホール, 銀河系関連 on 2022年4月18日 by けろけろ

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クエーサーは、遠い宇宙に存在し光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のように点光源にみえる天体。かつては、準星と呼ばれました。現在では活動銀河核と考えられています。超大質量ブラックホールの中で、可視光線で明るい活動的な物となります。ビックバンから6億7000万年後の初期宇宙で発見されています。

しかし、宇宙初期の段階でこの巨大なブラックホールが出来るメカニズムは謎となっています。

星の形成が活発なスターバースト銀河の中心部でクエーサーが誕生する理論が現在の所有力とされています。星が誕生し超新星爆発を起こす。大量のガスで出来た降着円盤が強力なx線や紫外線を出してガスなどを吹き飛ばしクエーサーとして観測される説だ。

GNz7qと呼ばれる天体が発見された。ビッグバンから約7億5000万年後の時代の天体で、狭い領域から紫外線と赤外線が放射しており銀河全体からの放射ではない。ブラックホールからの放射だと考えられています。

GNz7qの母銀河では、1年に太陽1600個分もの恒星が誕生する爆発的な星形成が起こっている状態で、観測結果は中心ブラックホールがまだ大きくなく成長途中の状態である事が示唆されています。

さらに理論シミュレーションによる予想と一致するようです。

GNz7qは様々な事を知る手がかりになるかもしれません。

昔、クエーサーは異常に明るい遠くにある天体と宇宙の本に書かれていた物があったと記憶しています。それが銀河的な物と解説が変わりさらに新たなメカニズムが提唱されています。古い宇宙の本を読むと結構興味深いですよね。あの頃は、謎だったんだとか、今と違う見方をしてたり。すごいです。だって、クエーサーって準恒星状って意味ですもんね。